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写真で振り返る生活

プラハは燃えているか

 

1989年に起きたチェコスロヴァキア民主化から約30年。

現政権に対するデモ活動がコミュニズムの崩壊以来過去最大とも言える規模で行われている。 

 

 

 

近現代ではチェコスロヴァキア独立宣言に始まり、プラハの春によるソ連軍事介入とヤン・パラフの焼身自殺、またはビロード革命における大規模市民デモなどチェコにおける光と闇の歴史を映し続けてきたヴァーツラフ広場に人々は集まり、現首相の辞任を求める声を上げた。

 

 

主にデモの槍玉に上がっているのは現チェコ首相のアンドレイ・バビシュ(Andrej Babiš)氏。

チェコでは2番目の大富豪としても知られていて、当選した時はチェコのトランプか?みたいな捉えられ方をしていたみたい。元共産主義者でもある。

 

今回問題になっているのはバビシュ首相にEUからの補助金を不当に着服しているという疑いがかけられていることだ。その額は約200万ユーロ、日本円にして2億4500万円という大きなもの。記事によってはもっとだったりする。

バビシュ首相はチェコ警察からの疑いを突っぱね、直後に司法大臣が辞任したかと思えば首相の息のかかった政治家がそのポストを継いだ。

これが現職のベネショヴァーさん。この人も辞任が求められている。

 

まあ疑われるのも仕方はない。ここに油を注いだのがEuropean Commisionでの報告書リーク。

その内容としても首相は補助金数百万ユーロを返還する必要がある、という形で結論づけられていて、市民の疑念や4月から定期的に行われているデモの勢いは増す一方だ。

 

今回行われたデモの参加者は約12万人と推定されていて、これは冒頭でも書いた通りビロード革命以来最大級の数だとされている。

それだけこの問題に対して反感を覚えている人が多いのだろうし、老若男女問わず政治への関心が高いのだと思う。

日本ではこの規模のデモを見たことがなかったので、ちょっとしたカルチャーショックだったかも。

 

プラハだけでなく全国でデモ活動は行われていて、ブルノでも数回見かけることができた。

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この問題はしばらく解決しないだろうし、デモも続いていくんだろう。

次回は6/24にレトナー公園で開催されるらしいので、ちょっと見に行ってみようかな。

なんも言葉がわからんのだけれども。

 

Sunday Morning

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